雪山への挑戦⑤ カルルス鉱山跡、氷筍。~悪天候のバケモノ山へ向かうも

 サンライバスキー場の奥に眠る、カルルス鉱山跡のにょろにょろ。そこを目指します、そしてその背後のバケモノ山。しかし、来馬山の奥の方は、暗雲立ち込める状態で、困難が予想されます。この時点で登頂はあきらめてました。(画像は大きくなります。)

今回使用したアイテム モンベルのノースポールキャップ

 ミレーをベースアイテムとし、モンベルで必要アイテムを揃えるという方針ですが、今回は、機能性の高さからモンベルをチョイス。

 こっちの方が、かわいらしいですよね。

顔まで覆えるし、邪魔な方ならつばも外せるし、自分は眼鏡をかけているので、帽子につばがあると助かります。

 ちなみに夏用はこれ、どちらもGOATEX素材なので、防水性が高いのが特徴です。

 
 

では出発

スキー場の第3リフトを登っていくと、右側に作業用林道を上がっていきます。

朝日が昇ってくるくらいに、穏やかなのに、頂上付近は吹雪が渦巻いているとは考えられません、それが雪山。

まじか、これってただの吹き溜まりだといいですが、雪崩れの状態なら上の方も警戒しなければなりません。最初に渡るので、慎重にくずれおちないように「そろ~り、そろ~り」。

渡歩

 夏場なら雨が降った翌日は増量して渡れないくらいい広いのですが、この時期は難なく渡れます。さすがオロフレ周辺は豪雪地帯ですね。

 秋に訪れた時は、前日の大雨の後。見た感じ大したなさそうですが、ものすごい轟音と、足を踏み入れた途端、体が下流に持っていかれそうになり、渡歩は断念しました。

何か所か渡歩がありますが、気を付ければ大丈夫です。

どこからか、温かい鉱泉が湧き出てますので雪が解けてます。

到着

 人気スポットなので、林道に沿ってうっすらとトレースがあります。道を迷うことはないでしょう。だた、私がバケモノ山へ向かうトレースに惑わされた人がいますので、ここでお詫びいたします。

 年月とともに川の流れが変わってしまったのでしょうね、坑口に流れ込んでます。

かなりの勢いですよ。

 奥の方へ流れていってます。坑口が水であふれてないということは、どこからか流れ出てるということですね。興味が尽きません。

 

坑口は奥が深くにょろにょろも続きます。

にょろにょろに色付け

 じゃーん!「4色ライト」(ドラえもん風に)。暗闇で照らしてみます。(画像は大きくなります。)

では早速。

緑、赤、青に色を付けてみました、うーん、赤が弱く染まりません。昼間だと明るいのかな。といっても、こんなところに夜来るなんて。お化けが出る。て、にょろにょろもお化けだけど。近くに、バケモノ山もあるし。

 広告付けちゃうんで、遊んでみたい方どうぞ。

遊んでないでバケモノ山めざします。

スキーシューからスノーシューに履き替えて上へ目指します。

 カルルスの鉱山跡は、にょろにょろのある場所ともう一か所あります。このあたり一帯は、あちこちに坑口が広がっており、トレースから外れることはお勧めしません。手前の鉱山エリアを巻いて登っていきますが、川が途中から流れており、恐らく、にゅろにょろに流れている川がこちらに流れているものと推測されます。

やや広い場所へ

 一旦、広い場所に来ました。しかし、バケモノ山は見えません。ここからは、ひざ以上の深雪のラッセルがつづきます。あえてこのルートを選んだのは、ラッセルの経験を積む、スキーシューを使って、雪山で降りてこれるか試すためです。

どこにあるんだバケモノ山。真っ白の世界が広がるだけ。

 真っ白の中に来てしまいました。途中、鹿さんのトレースを追っていたら、来馬岳の方に向いてしまい、方向感覚がわからなくなりました。どうやら、バケモノ山とカルルス山の間の樹木帯に紛れ込んでしまったようです。

 視界は5mもありません。目指す目標も見えず、目視ではどの方向に行っていいかわかりません。GPSがなければ、遭難ですね。この辺りは、起伏が激しく、これ以上進むことはできませんので、ここが限界とし、撤退します。

あきらめる勇気の発動5原則

 山、特に、雪山撤退の自分の基準を決めてます。

  1. 天候の悪化による、進むべき方向がわからなくなった。(目標が見えず)
  2. 体力的にこれ以上は無理か、下山の体力も残さなければならない。
  3. 体が冷えてくる。体力が落ちてくると、発汗作用もうまくいかずレイヤーの中が冷えてくる。(低体温症の恐れ)
  4. タイムオーバー。冬は日没が早いので、撤退すべき時間を決めておく。
  5. 楽しくなくなった。これに尽きると思います。ただ、つらいだけ、何のために山に登ってるのでしょうか。

GPSとまとめ

 文字で隠れてしまってますが、もう少しでバケモノ山てところでしたが、タイムオーバー。高さで30m、距離で300m程でしょうか。目指す場所へ到達することではなく、無事に帰ってくる。これが、自然と向き合うスポーツです。これが私の見解です。参考にして下さい。

 ちなみにスキーシューは平らな平原でぱたぱたと歩き回るのが一番と感じました。高いおもちゃですね。

 今回のコースは、バケモノ山から、BCで林道へ向かって降りてくるコースによく利用されてるようで、等高線もオロフレ方面に比べて、かなり狭いし、しかも、ラッセル。今年始めた初心者には、それを登り返すのはかなり難度が高いと思いました。 これを書いてますので、撤退の判断は正しかったのでしょう。

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